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8月28日
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また政治のことについて書かなければならないのは、憂鬱です。小沢首相は勘弁してください。

3か月前に鳩山・小沢体制がボロクソに言われて退陣したばかりじゃないですか。

そもそもこの4年間は、政権交代が起きて「民主党に何ができるか」が問われている時です。党内争いをやっている場合じゃないでしょう。

参議院選挙で敗北したがために、力のない民主党議員が浮足立って、選挙に強い小沢氏に頼ろうとする姿勢が見え見えじゃないですか。

自分の選挙のことだけを考えるようになった議員が、どのような政治姿勢に陥るか、自民党を見てわからないんでしょうか。

 

小沢氏は確かに選挙で勝つ技を多く持っているかもしれません。多数決の政治では、彼のような力が必要なときもありましょう。

しかし、彼のその技量ゆえに、彼のそばに集まる人々は“選挙で勝たせてもらいたい“人ばかりが集まり、彼をヨイショします。

彼の意思に反する人は登用されないでしょう。政権交代で、民主党は閣僚にオールスターで臨んだはずです。

菅さんは(そのオールスターキャストの)鳩山政権の閣僚のほとんどを留任し、枝野さんも起用されました。現在がベストメンバーに近いと思います。

小沢首相の閣僚はYesマンで揃う予感がします。Yesマンに行政改革なんてできないでしょう。自己保身で頭が一杯ですから。

選挙で勝つためなら、無駄な公共事業も復活しそうな気がします。

ヨイショ連中に担ぎあげられて、3か月前のことも忘れるとは、小沢氏も焼きが回ってるんじゃないですか。

 

現在の日本は、誰が首相になろうとも、財政再建と経済活性化という二律背反する課題を、国民が受け入れられる形で引き受けることが必要です。

長い間、自民党が経済対策という名で、借金を繰り返しながら道路・ダム・空港など各種箱モノ積み上げ、すでにもう借金できない状態までに

なっており、しかも貧しさからの脱却で勢いのあるアジア諸国との競争に勝てる人材を育て損ねてきた現状から、

いったいどんな速攻性のある打つ手を持っているスーパーマンみたいな人物がいるというのでしょう?

「危機」「危機」と畳みかけ、借金を重ねて金をバラまく政治が長く続き、それに慣らされた社会の現状から、せっかく政権交代して

お金の使い方に変化がでてきたところなのに、首相の首をすげ変えたくらいで、何が変わるというのでしょう?

それよりも、とにかくこの4年は、ここまで身動きができなくなるまで自己保身のための借金政策をくりかえしてきた自民党の政策から脱却し、

民主党がどこまで出来るのか、を試されている気概をもって与党は政治に臨み、国民は自らが選んだ議員を支えるべきではないでしょうか?

 

国民もいつまで「青い鳥」を探し続けているのでしょうか。

「誰か立派なリーダーが現れれば、我々をこの窮地から救ってくれる」、なんてことをいつまで期待しているのでしょうか。

「新しい」とか「指導力のある」とかいう、実態を伴わない“期待値”に振り回されすぎでしょう。

 

地道に少しずつ変わっていくしかないはずです。変化のない単なる延命処置を繰り返してごまかす余裕はもうありません。

しかし、かといって急激な変革は社会に混乱をもたらします。人は歳を重ねるほどに適応能力を失っていくからです。

財政再建といっても、多少の経済支援策は必要でしょう。

しかし、肝心なことは、どのような理念を持ち、どういう基準で物事を進めていくのか、が大多数の国民に納得されるようにするかどうかです。

長いスパンで物を見て、継続的に変化を続けるためにはどのような政治体制がいいのか。

与党になった議員たちが、自己保身のために首相の首をコロコロ入れ替える姿勢からは、なにも期待できません。

初心に立ち返って、この国をいかに立て直すか、そこに力を注いでほしいものです。

 

インターネットに押されてスポンサー獲得も難しく、経済的に厳しいマスコミも、いくらネタになるからといって、政治体制がコロコロ変わることを

歓迎している場合ではないでしょう。扇動的な世論調査になり易い支持率変動を叫ぶのもやめていただきたい。